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<フライヤー表紙>
【劇団サモ・アリナンズプロデュースNo.24】

チャンピオンとプレジデント
千葉 雅子....オクイプレジデント

小松 和重、高木 尚三、家納 ジュンコ、佐藤 貴史、大政 知己、中澤 功、島村 朋子 / 平田 敦子、オクイシュージ、久ヶ沢 徹

東京公演 11/29〜12/3 [本多劇場]
東京公演 06/11/29、12/2・3

時は昔。まだ侍が腰に刀をつけ、ちょんまげを結っていた時代。
大元締め・金五郎(久ヶ沢 徹)の元で働く浪人の金子雪之丞(小松 和重)は、出店のみかじめ料を集めに境内にやってきた。贔屓の甘酒屋(家納 ジュンコ)や噺家の梅(佐藤 貴史)とそれぞれ話しをしていたが、やがて土左衛門が上がったと噂が飛び込む。金子が一人様子を見に行った所、現場には既に同心(高木 尚三)が駆け付けていた。上がった土左衛門は女郎一人。心中と予測できるも男は上がっていなかった。この土左衛門の女郎をキッカケに、金子は奇怪な事件に巻き込まれてゆく。
この事件の結末とは、いかに?!
※役名をすっかり忘れてしまってたり、漢字当て字だったり・・・ごめんちゃい(汗)

1年半ぶりにサモアリの活動が再開であり、私の初・サモアリ公演。劇団カラーは判らなかったけれど、オクイさん・平田さん・久ヶ沢さん出演とあらば、行かないハズが無いざんす(笑)
腹の底から笑った。可笑しくておかしくてたまらず、舞台から一瞬でも目を離す事ができない程だった。場面展開も4帖程度の車輪付きステージを4〜5枚利用していて、スピーディーな入れ替わりや空間を表現。このテンポの良さも、心地良かったなぁ。ただ「脚本の原形が留められていないので、後で千葉さんに謝りたいと思います。(by小松さん)」という程、ストーリーはだいぶ変わっていたらしい。確かに、千葉節は所々しか見受けられなかったような気はしていますし、ストーリーがおおまかな道しるべ位になっていたような・・・気もします(笑) だって、奇怪な事件の解決より、その奇怪な事件を元にして動いている出演者の動きの方が面白くてたまらないんですもん(笑) それでも、黒沢監督作品「昔の侍」がモチーフなんですけどね。

全体的に受け止めた感覚としては、子供の頃に初めてドリフのコント観て目を輝かせ、げらげら・キャッキャッと転げるように笑って、次に何が起こるのかわくわく・ドキドキと期待に包まれテレビに釘付けだった感じに良く似ていた。もちろん、ドリフのコントとは全く違う笑いの種類。要所要所で脚本・千葉さんならではのシリアスさを挟み込み、感情の波のスイッチングとテンポの良さを兼ね備え、観終わった時には、思いっきり笑った気持ちの良い筋肉痛と、キーポイントであるお蝶(金子の妻・平田敦子演)の気持ちに共感を覚えて、とにかくすげー清々しいのです。
目視で笑え、役者ひとり一人のセリフ(アドリブ?)で笑え、仕種で笑え、仕掛で笑え、シュールさで笑え。私自身が発している笑い声が、周囲に失礼になってしまうのでは無いかと心配する位笑った。それで笑いを堪えたら、口から変な音が出てしまった程、めっっっちゃめちゃ笑った。とても良い意味でのゆる〜いお芝居で「くだらねぇぇぇ(笑)」と、愛情を込めてげらげら笑いながら言いたくなる。そんなサモアリカラー復活に、ありがとうと、声を大にして世界中に言いたい!! いやいや、言わずにはいられない!!!!(笑)
こうして「面白い!!」「すげー笑った!!」と感想を述べましても、役者さんは演劇出身者。ソレ故、決める所はビシッ☆っと、シリアスに決めてくる。そんな役の、急激な変化も魅力的でなりません。もちろん、一瞬にしてワライに転じる事もありますがね(笑)

さすがに3日も観に行くと、出演者がだんだんと暴走して行く様が手に取るように判り、、、落日は役者根性の見せあいになってました(笑)
どんな根性か・・・。それはもう、『誰が一番面白く、神(お客さん)にウケるか』です(爆)
久ヶ沢さんもオクイさんも、とにかく仕込む仕込む。スキがあると飛ばす飛ばす(笑) とあるエピソードを伝える為に2人が影絵をしたんだけど、ちゃんと影絵でしてたのは初日と2日目位までらしいし(笑)
サービス精神の固まりなんじゃナイカって思っちゃうんだけど、出演者が一番楽しいと思う事をしていたんだろうなぁ〜(笑) 嫌な意味での「作られたワライ」ではないんだよね。

この2人の暴走を緩く当て流し、暴走ヤロー達がコースアウトしないようにストーリーの軌道修正しているのが、あの優しい微笑みの小松さんなんです。
敦子さんに「このしゃくれ!!」と言われ、「アゴ欲しいよ!!」と反論していた小松さん。
ジャージ姿で車椅子にM字開脚で縛られて股間の位置に的が取り付けられ、「悪い大人!!」とか「金かえせ!!」とかオクイさんに色々と言わされているリアル子どもに的めがけて玉入れの玉を投げ付けられていた小松さん。
どんな事があっても、妻のお蝶ただひとりを愛していた金子雪之丞。

KKPから久ヶ沢さんに出逢い、久ヶ沢さんからオクイさんと出逢い、この2人から小松さんと出逢った私。

・・・・小松さん、好きだーーーーー!! ゆる〜いサモアリも好きだーーーーー!!

コレからはついて行きます。どこまでも♪




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