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<フライヤー表紙>
  【親族代表 公演
福原充則(ピチチ5)

小林賢太郎、千葉雅子(猫のホテル)、ブルースカイ、本田誠人(ペテカン)

嶋村太一・竹井亮介・野間口徹
8/8〜13「新宿シアタートップス」
2006/8/8

タイトルと脚本は公演後に平置きされたタイトル表より。コント前にタイトル表示が無かったので、誰の脚本が想像するのも楽しかった!
オープニング・中間にMOVEがありました。竹林をイメージ映像化した感じです。
1.「影響を受けた人とその友人とその友人」小林賢太郎
2.「男心」本田誠人
3.「情熱の男たち」嶋村太一
4.「泥人間」千葉雅子
5.「チキンブルース」作詞作曲・嶋村太一
6.「天文クラブ」福原充則
7.「野間口徹と・・・」ブルースカイ

とにかく笑って、そしてそれぞれのキャパに唸らされて来ました。
今まで、舞台を拝見したことがあったのは野間口さんだけで、更には初の「親族代表」。
それゆえに、嶋村さんと竹井さんのカラーは全く判らず、気分は100%アウェイ(笑)
色々な脚本家が脚本を提供しているタイプの舞台を観ることも初めてで、ソレ自体どんな雰囲気になるのか凄い興味がありました。
脚本・演出・演者のバランスも素晴らしかったし、何より笑いのツボが同じという・・・"宝物"を発見できたのはとっっても「嬉しい!!」事でありました。
それぞれが違うテイストの料理レシピ(5人)に、食材(3人)と料理人(1人)が、こんなにも料理を美味しく作れつつ、それぞれの食材を活かせている舞台に、目からウロコ。もちろん、各ショート自体も脚本家の味があって興味深く、舞台自体の笑いもすっっごい面白かった。
3人は、年齢も、タイプも、外見からのイメージも全く違うけれど、それぞれのキャラは生き生きしたままで、時には同じになり、時には真逆になり、個々がイメージ通りにもなっていた。これはある種の武器。「親族代表」の懐の深さには参ったわ〜。
約90分、おもいっきり笑ったね〜。観る側にとって、ここまで笑いのツボが一緒であることはとても貴重な事だと思う。ホント、ごちそうさまっていう位堪能してきました。なぜ前作を観に行かなかったのか、プチ後悔中だったりします(笑)

※役名は記憶が怪しいので、役者名で記載しました。
『影響を受けた人とその友人とその友人』は観ていてすぐにコバ作品と分った(笑)
そして、3人の口調にコバが観えたのは、ワタシノ病気なのでしょうか・・・(爆)
『情熱の男たち』は竹井さんが生きてた!! 竹井さんは某有名パーマぐりぐりの男性バイオリニストの格好してるんだけど、エアーギターのように、情熱的にエアーバイオリンを弾きます(笑) ちゃんと激しく弾きます(笑) ハプニングなのか、ズボンのファスナー全開です!! しかしエアーバイオリンなので、バイオリンは持っていません(爆) そんな怪しい竹井さんの師匠が、、、嶋村さんなのですっっっ ラモス並みのくりくりパーマでロン毛なのですっっ  このギャップが面白すぎて、腹筋割れそうでした。
『泥人間』は、泥でした。泥臭い男達でした。きっと3人とも優しさ検定有資格者ではないかと思えるモノでした。白いコック服に白い前掛けをした定食屋の野間口さん。今回のコント集の中で、一番似合っていた役柄じゃないかな。千葉さんの脚本と分ったのは(他の方の作風知らなかったから)全部観た後に消去法でコレと思ったけれど、人間臭さが一番出てた、千葉さんらしい脚本でした。
『天文クラブ』はヤバい!! すっごい面白いの(笑) 文化祭の発表準備をしている中学生徒と顧問教師との会話なんだけど、何に対しても直球で返事をするあか抜けない生徒の竹井さんと野間口さん。どんな内容の質問に対しても、包み隠さずに自分の正直な気持ちを言うんだけど、それがまた言い過ぎ(笑) 「竹井君とは仕方なく友達でいます」とか、「○○先生は女子にも人気があり皆の人気者なので、僕達は(自分達につり合う人気の無い)嶋村先生と一緒にいるんです」とか・・・。その対象の相手も聞いているのに言い切っちゃうんだよねー。ある意味、ギリギリ的(爆) しかし、ソレをとても澄んだ目をしながら惜しげもなく棒読みちっくに言い切ると、アリに聞こえてしまうのは何故なんだろう(笑) 
『野間口徹と・・・』は、今の親族代表の状況を皮肉っほく、ブラッキーに表現してました。
親族の中で一番知名度が上がってきたのは、ラつながりで野間口さんであるということを上手く使ってたから、嫌にリアリティー豊かで、更にはブラッキー。最後の最後のショートのオチを、1本目に絡ませた所がまた心憎い。幕が降りても、その続きを想像できる楽しみって素敵。

構成というのか、脚本の順番にも正直「やられた!」って思った。自分自身が初観だからそう感じたのかもしれませんが、嶋村さんはその風貌から人の良さが溢れ出るタイプで、オープニングからの2本は比較的ノーマルな役。個人的先入観から奇抜な格好とか「目視しただけで笑える事」はしないと思っていた。それが3本目で、最初ノーマルな役だったのに・・・怪しい音楽教祖的な格好で出てこられて、思いっきり笑ってしまいましたっっっ 凄い不意打ちっっっ!!!(笑)
なんて言うか、役者のキャライメージを先に作っておいて、「わっはっは!! それは違うぞー!!」と、気持ち良く落とされた感じ。意図的だったら、やっぱ凄いワ。

そうそう、今回のライブは後日DVDになって発売されるんだって! ゲットしまーす♪



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