.......

.......


<フライヤー表紙>

  【劇団SET
赤堀二英

野添義弘、赤堀二英、宮内大、熊倉功、大竹浩一、白土直子、丸山優子、良田麻美、小形里美 、久ヶ沢徹、小林美江
東京公演 3/3〜4、 北海道公演 3/7、9〜11
東京公演[池袋グリーンシアター]2006/03/04

ベテラン大関さんが、なんと稽古中にアキレス腱を切ってしまい、急遽新人の熊倉さんが代役を務められたそうだ。合間・合間の暗転中に流れたMOVEの「笑点」は大関さんもご出演されていたそうです。
タイトルは記憶が怪しかったので、劇団SET・公式HPの過去の公演分から確認。違ってたらごめんなさい。
※なお、配役は記憶が怪しい部分が多々あり。書いてあっても間違っているかもしれません(汗)

□黒める男定める女【全身黒タイツ】
前作の「黒める男」で世田谷が舞台だった時のカラス(宮内さん)が銀座にやってきて早一年。そこで暮らすピン子・市原悦子(丸山さん)・春恵と呼ばれるグルメなカラスと出会って、銀座のグルメを教えてもらうお話。しょっぱなから歌います!! そしてヤクザなカラス(野添さん・久ヶ沢さん)も出て来て絡みます。

□プレッツェル達【全身黄土色タイツと小物】
ご当地ジャイアントプリッツの「朝まで生生テレビ」。北海道鮭・愛知八丁味噌・信州蕎麦(丸山さん)・博多明太子(久ヶ沢さん)達が出て来て討論をします。
信州はジャイアントポッキーが何種類もあるとか、「○○味」というその味付けはおかしいとか・・・。大荒れする生生テレビではありますが、一部、モノマネ大会になっていて、余計面白かった(笑)

□Pin道【全身白タイツに赤のタイ】
芸能人ボーリング大会のレーンにいるボーリングのピン達が、大好きな芸能人を目の前にしておおはしゃぎするお話。投球の度にピンは倒され、回収されて何番ピンになるのかセットされてみなければ判らない"席変え"(場所変え?)がある。残念ながら大好きなアイドルが来たのに、前のピンで隠れちゃったり、運良く一番ピンになって先頭に立ってみたりする。久ヶ沢ピンが・・・マッチョなゲイ役なのが忘れられない(笑)

□サクラ祭り【各自色タイツ・袖付】
座長サクラ(白土さん)の下に関西大衆演劇の花形スター「流し目松之介」(野添さん)が客演する事になった。サクラと松之助の、大衆演劇に対する考えが衝突しつつも稽古は進み、通し稽古にいたる。笑いが溢れ、殺陣がカッコイイ岩清水シリーズ第3弾。

□うまつり【各茶か白タイツ】
ダービー出馬前の馬達が集まって、ウォームアップからレース迄をノンストップで魅せてくれます! 一番人気は白馬(赤堀さん)で、その他はみんな茶色のサラブレット。女性陣はこの白馬に憧れを寄せているのです。その気持ちを、これでもかと言う程のミュージカルソングを使っての替え歌、そしてレースはタップ。万馬券が出る程のヒートアップしたレース展開は息を飲む迫力。もちろん、替え歌も圧巻。「アニー」「ウエストサイズストーリー」「マンマ・ミーア!」「コーラスライン」「キャッツ」「ジーザスクライストスーパースター」がチョイスされていました。歌・タップ・笑いの、三拍子が揃った内容です。

■幕間ショートビデオ「笑点の着物達」【各自色タイツ・袖付】
「笑点」で出演者が着ている羽織が、それぞれの色についてお話します。

久ヶ沢さんが客演するという事で、初タイツ行ってきました。
文字とフライヤー写真どおり、衣装は基本的に全身タイツで、それにちょっとプラスαの小物が付く程度。タイツ姿で表現できる、色々な生き物・お菓子・無機物が、歌って踊って、タップを踏んで、見所盛り沢山。
今回の『タイツ博』は、以前リクエスト投票の中から好評だったもの・前回でできなかったものがチョイスされた「オムニバス」形式。やはり劇団SET。凄い迫力!! コスチュームがタイツだからと言って、その力を甘く見てはいけない。単純な笑いはもちろんのこと、ミュージカルソング熱唱あり、殺陣あり、タップありでジャンルは幅広くとても濃密。そして、どれを取っても上手い、上手すぎるんですよ!! 特に、『うまつり』での丸山さんらのミュージカルソング替え歌熱唱は、パワーが漲っているし、声の音域は広いし、通るし、鳥肌っっ!! そんな鳥肌状態で、最後にめちゃめちゃかっこいいタップ踏まれた日にゃぁ〜、タイツに病み付きだわよ。
『サクラ祭り』の時にちょっとしたハプニングがあって、いざ殺陣も入れた通し稽古をしようとしたら、野添さんの刀が見当たらない。急いで刀を探しに上手に引っ込む野添さん。舞台上はちょっと焦りモード入りつつ、野添さんの戻りを待っていた。すると、ソコに息を切らせた野添さんが自分の刀を手に戻って来て、ぜーぜーしつつも一言。
「そこに居るスタッフに刀無いか聞いたら、"下にあります"って言われたから、"ありがとう"って言いながら、自分が下まで取りにいっちゃったよ。おかしくねぇーか?」
はい、おかしいです!!(笑)
フツーだったら、スタッフに取りに行ってもらうだろうに・・・。そうとうテンパられていただけに、取りに行かれてしまったんでしょうね(汗) そんな汗だくになりながらも、無事殺陣を入れた通し稽古をつける野添さんに、凄い役者魂を見ましたわ。ちなみに、野添さんは御年48才。TVドラマ「下北サンデーズ」でラーメン屋でありつつもバンドを組んでいる、ドラマー役でござりまする。

5つのショートのうち、久ヶ沢さんが出演されたのは前半の『黒める男定める女』『プレッツェル達』『Pin道』の3本。歌ったり、タップを踏んだりする役ではなかったけれど、久ヶ沢さんならではの役作りがすっごい面白かった。だって、久ヶ沢さんって、ドコに行っても自分のキャラ色をはっきりと出しつつも、その劇団の色を損ねない「久ヶ沢色」を出してるんだよね〜。劇団(戯曲)との距離感というのかな。そういうモノと絶妙な距離を保ちつつ、自分を出せるって凄いと思うんだよね。うん。
『黒める男定める女』では、ヤクザ役の野添さんの片腕として全身黒タイツにサングラスで登場。その黒タイツ姿が、まるでスピードスケートの選手バリのマッチョだったので、その姿を野添さんにいじられてました(笑) 野添さんと2人、ベテランの貫禄を感じました。
『プレッツェル達』はマッチョを活かして、九州男児の博多明太子味に挑戦。ソレらしく、下駄を履いていたように記憶してます。そして、首から下げる博多明太子味の箱に付けたヒモに小細工してまして・・・一人だけ、そのヒモがゴム!!! 引っ張って「ビヨーん」とやってました(笑) コレには、会場も他の出演者の方も大笑い!! 元からのネタなのか、それとも久ヶ沢さんが考えたのかは謎ではありますが、私は久ヶ沢さんが考えた小ネタかと思います(笑)
『Pin道』でも、マッチョを活かした役作りをされていて、ゲイ役です。お姉言葉で喋って、少しくねり気味。ピンが球に当って倒れた時には、率先して男の子目がけて倒れていく(笑) しかも、特定な相手(誰か名前が判らない(汗))一人狙ってたなぁ。相手が倒れた上目がけて倒れてみたり、相手がなかなか倒れなくてもタイミングを測ってから倒れてみたり、後ろに立ってる時には耳に息吹きかけてたり(笑) 倒れた時の狙いは、もちろん唇!! タコ口のように、唇とんがらせて迫っていました(笑) もちろん、相手は必死に逃げます(体は動かせないから顔だけ必死になって避けてた)。そのちょっかいを出している久ヶ沢さんの姿が、ちょっとリアルでした(爆)



.......