
2005年11月。
専門学校時代の友達と3人で横浜の温泉につかりに行ってきた。
温泉と言っても、横浜で源泉がみつかった訳では無く、毎日箱根や熱海から温泉をトラックで輸送しているという「横浜みなとみらい万葉倶楽部」。世の中、便利になったものだ。
待ち合わせはみなとみらい駅に11時。
みなとみらい線は横浜駅から中華街を結び、さらには東急東横線と直結している。渋谷等の都心からのアクセスも可能な便利な路線なのだ。
メンバー3人集まった所で、お昼を食べに中華街へ。
このみなとみらい線は近代的な造りで、凄いカッコ良い。
→は元町・中華街駅ホームだけれど、なんだか映画の撮影で核シェルターに使えそうなデザインはシンプルでイイ。ホームは地上から大分深い位置に造られているのか、ながーいエスカレーターを使用して地上に出る。
夜半まで降っていた雨の影響が残っていて、とても土曜日のお昼時とは思えない程中華街は閑散としていた。混雑を覚悟していたのでビックリしたものの、とても歩きやすいのは助かった。
せっかくの中華街。美味しいものをたくさんお腹一杯に食べたい。安易な考えで「食べ放題」にしようと欲を出したのがウンのツキ。お店のメニュー看板を見てはぷち会議を繰り返す。
「ねぇ、ここ食べ放題だって〜」
「ちょっと高めじゃない?」
「他はどうかなぁ〜」
しっくり来るものがなく、お店を決定できない状態で中華街の細い碁盤の目のような路地を這うように歩き続け、彷徨う3人。
途中、とあるお店の入口でドア越しに店内を凝視する猫発見。
街行く人々もしばし足を止めて、その猫を眺めていた。
フと入口右側の壁を見ると貼り紙があった。
「起こさないで下さい」的なモノと、貼り紙の下に置かれた年期の入った座布団が1枚。猫チャンの寝床なんだろうか・・・。※答えは5分後。
猫チャンを見送り、またもや彷徨い、色々な看板を見続け、いい加減お腹ペコリン度はMAX。こうなってくると、もうドコでも良くなってきてしまうのが心情なのか・・・。 諦めモードに入りつつも、運良く心踊らされるメニュー発見。
『2時間食べ放題・100品からお選び頂けます。お一人さま2500円』
というもの。
「100品だってー。」
「2時間食べ放題って、妥当な時間だよね。」
「他の所ってコースばっかりだったから・・・ま、いっか」
ハイ。ココに即決です(笑)
中に入ると、お客様の姿はなく・・・とても静かで落ち着いていて、ゆったりするにはもってこいだけれど、内心ドキドキ(笑)
こちらの食べ放題は「5品程度の料理は常にビュッフェコーナーに出てているから、いくらでも食べて問題無し。しかし、コーナーに出ていないその他の料理は最初に出される一定の料理を食べないと注文できず。注文時には1回目のみお1人様2品・ソレ以降はお1人様1品迄」というもの。もちろん100品が気になるので、最初に出された料理をさっさとたいらげ、すぐにメニューから色々な料理をチョイス。チンゲンサイのクリーム煮・クラゲとキムチの和え物・角煮・春巻き・カラアゲなどなどなど(笑)
余す事なく好きな料理を食べて、締めのデザートはお馴染みアンニン豆腐。満腹。ごちそうさまでした。
食休みも兼ねて中華街をぶらぶらと歩く。
昼前と比べて人の出足も多くなり、街行く人は名物の肉マンを食べたり、ココナツジュースを飲んだりと「食」を満喫している様子。
私達もお土産を物色しつつ、中華街に建立された「横浜中華街關帝廟(よこはまちゅうかがいかんていびょう)」にチョっと立ち寄る。
参拝はしなかったけれど、その建物の彫刻の細かさや力強さ・鮮やかでクリアな色合い、金襴豪華なたたずまいは、ただただ天を仰ぐように眺めてしまう。本堂屋根に設置されているドラゴンはめちゃめちゃ鮮やか。日光の東照宮みたいにきらびやかなんだけど、やっぱりちょっと印象は違う。パワーというか、エネルギッシュさがココにはあるのだ。
参拝作法も日本のソレとは違うので、今度ゆっくり、作法を学んでから伺いたい。
「横浜中華街關帝廟」を後にし、気付けば同じ所をぐるぐる回りつつも、月餅やQQミルクティー、エビせんべいの元(揚げる前のヤツ)をゲット。豚マンは今回満腹につき断念しつつ、店先を眺めてはひたすら歩く。
雑貨好きな私には、中華街はワンダーランド。カゴとか、食器等の雑貨もそうなんだけど、見た事のナイデザインの「某夢と魔法の国ネズミ的携帯ストラップ(としか呼びようがナイ!!)」が大量販売されていたり、パンダのマトリョーシカがあったり、そのジャンクっぷりはある意味脱帽だ(爆) すげーハングリー精神だと思うのよね(汗)
とある店の横で、手相占いを待つ長蛇の列発見。
「占いか〜。」
「へぇ〜。結構並んでるね」
「・・・世の中、知らなくても良い事ってたくさんあるよね、、、」
3人それぞれ、コメントが独特(笑)
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