ううう・・・。寒い。船着き場で座っているご婦人お2人は、時折ドリフ笑いをしつつのんびりとされていた。防寒対策バッチリなのがうらやましい。 |
![]() 窓から見えるのは、道を歩いていた時とまた違った景色。 道路には緑色の自転車タクシー。道を行き交う人も屋形船を見て微笑んでいる。窓から入る風はやっぱり冷たいけれど、このゆったり感はたまらなく気分が良い。はぁ〜・・・。この空間、奥ゆかしくて私好み。 屋形船の天井の低さも私にはジャストサイズなのである。 ![]() どうして屋形船は平ベったい形で、天井が低いのか。 「内濠に掛る橋が低く、橋脚の幅が狭いからです。」 一つ目に潜る橋は、「表門」に続く「表門橋」。 橋の手前でモーターを切り、惰性で進ませる。モーター音もしなくなるしばしの静寂の中、船頭さんは集中されているようで、背中が凛々しかった。 「表門橋」を潜る。 船の右側は橋脚ギリギリでも左側ですら50cm程度の幅しかない。いかにタイトなのかがよく判る。 橋の裏側には金属製のパイプが通っていた。そう言えば、お城内部に向かって伸びている電線は見かけていない。多分ライフライン用のパイプかと思われる。 |
「表門橋」をこえると、次の「大手橋」の間の石垣に犬走りが見られる。 優雅な船遊び。違う季節に来た時も、乗船したいなぁ。 |
肌寒さも増し、ひこにゃんグリも終了している事も手伝って散歩をしながら宿に戻る。 ぷらぷらぷらぷら。 観光マップにない道をどんどんと歩く。趣のある旧家屋を眺め、路地をくねくねと曲り、駅前に到着。 お部屋で熱いお茶を飲み、のんびりと休憩。日めくりを更新し、朝のひこにゃんグリを思い出す。 ![]() あぁ。ひこにゃん可愛すぎる・・・( ̄▽ ̄)~゜ いかんいかん。このままひこにゃんを思い出していたら、お尻から根が生えて動けなくなってしまう。夕食でひこにゃんも大好物の「お箸できれるお肉」食べに行かないと。 と思っていても・・・今日は活動的だったから、なかなか動き出せない。 夕食だけ食べに行くか、はたまたまたお城周辺のライトアップも合わせて見に行くか・・・。明日も彦根に居るしなぁ・・・(- -; 悩む事しばし。 とりあえず、お城ちょっと眺め経由で「お箸できれるお肉」を食べる事にし、機材を片手に、いざ出陣!! |
夕食の「お箸できれるお肉」の事を考えてたったかたったか歩く。 |
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うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっ 写真のセンスも腕も持ち合わせていないので、その場の臨場感を切り取って来る事はできなかったけれど、ライトアップされた妖艶な桜に、石垣。そして中濠水面に写り込む夜桜!!!!! |
![]() ←内濠に入り、今朝通ったり潜ったりした「表門橋」。 シャッタースピードが遅くなっているから、画像はブレブレの連続。カメラの三脚を持っていない事を、初めて悔んだ瞬間が何度も何度もやって来る。 この際、構図が気に入らないから撮らないなんて贅沢な事は言っていられない。とにかく三脚の代わりになるものを見つけてはパチリとやる。低めの街灯の上。桜の幹。時には地面。・・・限界っす(T-T) そんな必死になっている私を横目に、 ![]() 日が出ている間に船で通った経路を、道路から眺めつつ歩く。森の間から、時折白亜の天守閣がちらっと顔を見せる。 「大手橋」横の、見張り台のように作られた石垣の上から、桜が内濠めがけて飛び込まんとするように枝を垂らしていた。なんと雅な・・・。 昼間の屋形船から見た時とは反対側からだけれど、これが同じ桜の木なのである。(上↑の白鳥の画像の下が昼間のもの) ライトアップされた天守閣がどうしても見たくて、昼間教えてもらった森が切れて天守がよく見える切り株ポイントまで行く。徒歩で行くと、結構な距離があるらしくなかなかその切り株が見つからない。 |
![]() ようやっと白亜の天守閣が完全に顔を見せる。純白のお城はなんでこうも綺麗なんだろう。 手前には桜の枝。奥が天守。 この辺りはライトアップされているものがないようで、屋形船は手前でUターンしているようだ。勿体ない。 来た道を戻り、冗談でお城に潜入できる道を探して「大手橋」を渡って内部に。 街灯はなく、地蔵堂の明かりを頼りに大手門の手前まで行くものの、門は固く閉ざされ登る事はできない。当たり前か。 ![]() 登った先がコレまた絶景!! 目の前には濠に垂れている桜の枝。眼下には内濠。これらが対岸からライトアップされているのだ。 身を乗り出すように、カメラを石垣にくっつけて撮影。→ もっともっと撮りたかったけれど、大粒の雨が降ってきた!!! 急いで機材を片付け、転ばないように石段をおりる。 「大手橋」まで戻ってきたけれど、雨足はなかなか弱まらない。ならば食事をしようと夢京橋キャッスルロードに行くも、ほぼ総てのお店が閉店(泣) 営業時間を見てみると、どのお店もClose時間が早いのであった。 雨宿りをしつつ、アーケードのある中央商店街を辿ってお城駅前商店街に濡れずに到達。日々散歩している甲斐がありました。 |
![]() それにしても、、、彦根の夜は静かだ。夜22時でも、駅前はこんな感じ。 我が家の側も、帝国がクローズするとこんな感じで似てるけどね(笑) 明日こそは、「お箸できれるお肉」を食べ、彦根城天守前広場(勝手にキャッスルフォアコートと命名)でひこにゃんに会える事を願い、床につくのでした。 |